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2020.11.28“洗脳”を解く

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洗脳という言葉を聞くと、とても怖い感じがしますが、
実はある意味で身近なもの、そんな気もしています。
例えば、「自分は勉強ができない」という思い込み、
これもまたある意味の“洗脳”、そんなふうに思います。

洗脳というのが大げさであれば「思い込み」と言い換えてもいいと思います。
私たちの周りには、この思い込みにあふれている、そんなふうに思います。
「勉強ができない」という思い込みもまた、巷にあふれている思い込みの1つだと思います。
先生という仕事の1つは、この「思い込み」から解放してあげることだと思っています。



中学生段階になると、すでにいろんな思い込みを抱えています。
十数年抱えてきた思い込みですから、そう簡単に解くことはできないのも事実です。
1つ1つを積み上げて、
少しずつでもできるところを増やし、
「なんだ、やってみればできるじゃないか」
と思ってもらえるまでには、やはり時間がかかります。
本人の“やる気”などに左右されるところもありますが、
長年の思い込みをわずかな期間で解放するのは難しく、
いくばくかの期間を必要とするのも事実です。

その間に大切なのは、大人がどれだけ待てるかということです。
1つ1つの思い込みを克服し、できるようになったと思えるまで待つ心、
それが大人の側に求められてもいると思います。

なかなか全員というわけにはいかないのも現状ですが、
本人の努力も相まって、思い込みから解放されて、
グッと成績を伸ばしてくる生徒さんも多くいます。

今は100点を狙う勢いのある生徒さんが、
ほんの少し前までは、平均すらいかなかった、
なんていうことはざらにあります。
そういう例がいくつもあることを知っているからこそ、
「思い込みからの解放」を私たちは目指していきたいと思うのです。



目の前の生徒さんを見ると、いろんな洗脳を抱え込んでいます。
周りの人に言われて洗脳されたということもあるかもしれませんが、
「どうせやってもできないから」と
自分で自分を洗脳してしまっているように感じられる場面もたくさんあります。
他人からの評価はともかく、
まずは「自分はやったらできるんだ」という自己洗脳からの脱却、
それを学習を通して実行していけたら、そんなふうに思います。